さよならさよなら

おとといの夕方、父方の祖母が97歳で亡くなりました。肺炎でしたが、眠るように安らかに亡くなったそうです。高齢かつ祖母の家もすでに途絶えていることから、身内とごくごく親しい友人だけの密葬で祖母を送り出しました。

祖母もう20年くらい痴呆の症状があり、ちゃくちゃくと確実に進行していたので、わたしのことを孫として認識していた時間はほんのわずかなものでした。そのせいか縁の薄い気がするところもたしかにあったのですが、それでも数少ない祖母とのかかわりがいくつか思い出されました。花をお棺に入れるとき見た祖母の顔は、業がすっかりとれたように安らかでうつくしいものでした。

おばば、おつかれさま、さようなら、と手を合わせました。